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ドライストーンウォーリング.jpg

03. Face stone

Foundationを仕上げたら一段目の”face stone”を積み上げていきます。
壁の基本となる石で一番大きな面積を占める石となります。“wall stone” と呼ばれることもあります。


フェイスストーンの役割と準備

 

フェイスストーンは壁の外側に見える部分を作る石で、壁のデザインや強固さに大きく影響します。フェイスストーンを選ぶ際には、サイズや形を考えて事前にしっかりと整理しておくことが大切です。これにより、作業がスムーズに進み、石の減り具合も目で見て確認できます。


フェイスストーンの積み方

 

石の準備

フェイスストーンを積む前に、石を大きさや形ごとに分けておきましょう。こうすることで、必要な石がすぐに見つかり、作業が効率よく進みます。見た目や数量を把握しておくと、作業中に困ることが少なくなります。

積み上げのポイント

フェイスストーンを積み上げるときは、ハンマーなどで石の天端ができるだけ平らになるように整えながら積んでいきます。これにより、壁全体が強固にに仕上がります。補助的にフェイスストーンの後ろに他の石を挟んで角度を調整することがありますが、これを「ピンニング(pinning)」と呼びます。ピンニングは、壁を安定させるために使いますが、あくまでも補助的なもので使いすぎないように注意が必要です。


積み上げの順番

基本的には、大きな石を下の方に積み、その上順番に小さな石を重ねていきます。これにより、壁が安定しやすくなります。下に大きな石を使い、上に行くほど小さな石を使うことで、壁全体の重心が下がり石積み全体が安定し頑丈な石積みとなります。


フェイスストーンの固定

最後に、フェイスストーンがしっかりと固定されるように「ハーティング(heating)」を行います。これは、石と石の間の隙間を埋める作業で、壁の強度を高めるのに役立ちます。しっかりとハーティングを行うことが大切ですが、ハーティングが入るスペースは少ない方が理想的です。極端にハーティングが多くなると、いくら丁寧な作業を行ったとしても壁全体の強度は下がってしまいます。

フェイスストーンの積み上げは、見た目の美しさと壁の強度を両立させるための大切な作業です。石の選び方や積み方に注意を払いながら、丁寧に作業を進めていくことが、美しい壁作りに繋がります。
 

 

 

 

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