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  • 執筆者の写真Kentarou Sakae

英国ドライストーンウォーリング協会(DSWA)について

更新日:2021年9月9日



僕たちがトレーニングを受け、資格を取得したイギリスのドライストーンウォーリング協会(Dry Stone Walling Association of Great Britain)は、1968年に設立され、公益のためにドライストーンウォーリングの技術と遺産についての教育を促進するために活動する登録慈善団体です。


DSWAは設立以来、その活動が認められ全国組織に成長しました。ナショナルオフィスはカンブリアにあり、英国全土に18の支社があります。


ドライストーンウォーリング工法で積まれた壁は、何千年もの間、英国の風景の一部でした。DSWAは、この豊かな歴史を守ることに特化している国内唯一の組織です。


英国には193,000kmを超えるドライストーンウォーリングの壁があると推定されていますが、これらの13%のみが良好な状態であり、17%は劣化の進行段階にあり、残りの70%は放置されています。





DSWAは、一般の人々、土地所有者、および政府の両方に対して、ドライストーンウォーリングの壁とその遺産の重要性についての認識を高めることに取り組んでいます。


協会は、全国的にも地方支部のネットワークを通じても、年間を通じて数多くのトレーニングコースを運営しています。


これにより、壁の維持と構築に必要なスキルが次世代のドライストーンウォーラーに確実に受け継がれます。






日本にも同じような状況があります、ドライストーンウォーリングは日本では"空石積み"と呼ばれ、コンクリートが流通するまでは様々な場所で活用されきました。お城や寺社仏閣の石積みは勿論、農村の棚田や段畑など当たり前にみることが出来る風景でした。


近年、セメントやコンクリートを使った"練積み"が主流となり” 空石積み”の技術者は急激に減少しています。石積み教室には日本の"空石積み"を用いた文化財の修復や農村の石積みの修復にも積極的に参加してるクラスメイトもいます。


またワークショプなどを開催することで英国DSWAのように自分たちの生まれ育った国の伝統や文化と共に、石積みのある風景の魅力を発信して行きたいと考えています。





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