長崎出張の最終日、”雲仙”と書かれた標識を見ながら「何か忘れてる気がするなー」と思いながら車を運転していました。
思い出したのは、東京の「the Blind Donkey(ブラインドドンキー)」の原川慎一郎シェフが雲仙に移住し、新生「BEARD」をオープンしたという記事。
急でしたが、運良く翌日に予約をとることができたので、お店の近くに宿を取り行って来ました。
あちらこちらからモクモクと湯気が上がる蒸気の町、小浜町にBEARDさんはありました。
(お店の外観)
100%オーガニック、在来種野菜、原川シェフのとりくみは日本のメディアは勿論、イギリスのカルチャー誌「MONOCLE」等 にもとりあげられているので気になる方は検索してみてください。
当日の金曜日は在来種の種取り農家さんである岩崎政利さんの野菜等からとられた”野菜のお出汁”からはじまり8品が楽しめるコース。
“野菜を煮るためにとるのが、お出汁では?”
不思議な気持ちで頂く一杯から始まる8品を約2時間かけて頂きました。
・野菜のお出汁
・冬瓜、梅
・モロヘイヤ、倭寇サバ
・青皮甘栗かぼちゃ
・青ナス
・早生たまねぎ、小ヤリイカ
・伏見甘長唐辛子、オクラ、平スズキ
・季節のフルーツのデザート
シェフおすすめのナチュールワインと一緒に頂きました。
キッチンに立つだけで絵になる原川シェフを見ているだけでも楽しい気分になります。
「終わって欲しくない、このままずっと野菜を食べていたい」(このままずっとワインを飲んでいたい)そんな2時間でした、ひかえめに言って雲仙の野菜は最高でした。
そして
雲仙は石積みの町でもありました。
お店に向かう道中、至るところでドライストーンウォーリング(空石積み)を見ることが出来ます。
石積みの畑でとれた野菜やワインが僕の血となり肉となっていると思うと
”僕の体はドライストーンウォーリングで出来ている”
そんな気持ちになってきました。
食べるのが好きな人、飲むのが好きな人、積むのが好きな人、全ての人にオススメしたいお店です。
まだまだ知らない野菜だらけでまだまだ知らない石積みだらけの雲仙。 次に訪れる日が楽しみです。
まだ家に帰れてませんが、、
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